開発パイプライン

当社ではBNCを利用した開発品として以下のものを開発中です。

@ BCL-101


 本剤は、肝細胞ガンを適応症とした抗ガン用DDS製剤です。BNC-STをドキソルビシン封入入リポソームと融合させたもので、重篤で有効な化学療法のない肝細胞ガンを対象患者として開発中です。ドキシル(ドキソルビシン封入PEG化リポソーム製剤、2008年に国内で承認・発売開始)がEPR効果(腫瘍組織に一定のサイズ以下の粒子が集積すると言う効果)のみに頼った受動的DDS製剤であるのに対し、本剤はBNCの有する肝細胞認識能・内容物の細胞内移送能を利用した能動的ターゲティング効果も加味した第2世代のDDS製剤であり、ドキシルに比べ有効がより高く、より安全性に優れた抗ガン剤となりえます。in vitro試験や動物モデルを用いた試験においては、ドキソルビシンやドキシルより優れた性質を示しました。本剤は臨床試験開始直前の段階にあります。

A in vivo siRNA送達システム


 siRNAは次世代の医薬品の有効成分として、世界中で熱い期待をこめて開発が進められています。siRNAを医薬品として開発するには、有効成分としてのsiRNAの研究開発よりも、それを標的細胞へ効率的に送達するDDS技術の開発が重要であると言われています。当社ではBNC-Liposome技術を用いたDDS技術により、siRNAを生体内で効率的で安全に標的細胞へ送達する技術を開発中です。既に、細胞特異的なsiRNA送達が可能なプロトタイプの開発を完了しました。

B in vivo DNA送達システム


 plasmid DNAを生体内へ効率的で安全に標的細胞へ送達する技術で、siRNA送達システムと同じくBNC-Liposome技術を利用するものです。既に、plasmid DNAを高効率で発現させるプロトタイプの開発に成功しました。本システムは研究用試薬と同時に、遺伝子治療用も視野に入れて開発をしています。

C タンパク質を細胞内へ導入できるタンパク質内包バイオナノカプセル


 バイオナノカプセルへ任意のタンパク質を内包させる技術を開発しました。本システムにより、バイオナノカプセルの機能を利用し、細胞内へ任意のタンパク質を非浸襲的に導入することが可能です。本技術は、細胞内で機能するタンパク質の機能解析は勿論、in vivoへの応用も原理的に可能なため、細胞内で作用するタンパク質医薬への応用にも繋がるものと考えています。

D 蛍光in vivoイメージングプローブの開発


 BNCがin vivoで標的細胞を認識するという特性を活かして、BNCをin vivoイメージング用蛍光色素を標識し、動物を生きたまま目的とする臓器・組織を観察するための蛍光プローブの開発を目指しています。本プロジェクトは近年急激に発展しているin vivo用蛍光観察用装置に利用可能なプローブを開発するものです。開発するプローブは、抗体による認識能を活用できるBNC-ZZ及び認識能を有する分子を結合可能なBNC-Bioを用いるため、非常に多くの種類の細胞の観察を可能とし、また、簡便にプローブの調製が可能となります。なお、蛍光in vivoイメージングは臨床応用も可能な技術であるため、臨床診断用の開発も視野に入れています。